21新築物件 (1)

新築物件にするか、中古物件にするか、悩みどころですよね。新築物件への憧れと、かけられる費用との葛藤があるかもしれません。

人生の中でも大きな買い物になるので迷うのも当然のことです。しっかりと考えて慎重に決めたいものです。新築物件・中古物件にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。

ここでは、そのメリット・デメリットを紹介していきます。

 

新築物件のメリット・デメリット

新築物件のメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。

 

新築物件のメリット

新築物件にはメリットがたくさんありますが、その中から5つ以下に紹介していきます。

 

新しい
当然のことながら「新しい」の一言につきます。せっかく大きな買い物をするわけですから、誰かが住んでいたものよりも新しいものにしたい方は多いでしょう。

 

住宅ローンが組みやすい
中古物件の場合には、築年数などの関係で住宅ローンの返済期間が制限されることがあります。それに比べると、新築物件には住宅ローンが組みやすいというメリットがあるのです。

 

税制面での優遇措置がある
土地や建物を所有していると、固定資産税・都市計画税がかかります。一戸建ての場合は3年、マンションの場合は5年間軽減されます。

その他にも、不動産の取引があったときにかかる登録免許税や不動産取得税についても軽減措置があります。

 

耐震性やセキュリティ面で安心感がある
耐震性の基準は1981年に新しいものが出され、震度6~7の地震でも倒壊しない住宅が基準となっています。

最近では地面の揺れを吸収する免震構造の家などもできてきいていますので、安全面は安心できるでしょう。

セキュリティ面に関しても進化しています。窓には侵入を防ぐためのガラス防犯フィルムが貼られているものもありますし、マンションであればオートロックが当たり前になりつつあります。

 

保証期間が長い
新築物件の場合には、10年間の瑕疵担保責任が保証されています。瑕疵担保責任について詳しく知りたい方はこちらの「瑕疵担保責任ってなに?」をご覧ください。

 

新築物件のデメリット

新築物件のデメリットを3つ紹介していきます。

 

物件の価格が高い
基本的には、中古物件に比べると高くなってしまいます。

 

住んだときのイメージがつきにくい
新築物件の場合には建てる前に契約をすることになりますので、完成後のイメージがつきにくいというデメリットがあります。

モデルルームなどで雰囲気は分かりますが、実際の日照や騒音、風が通るかどうか、窓から見えるものなどをイメージするのは難しいかもしれません。

 

マンションの場合は修繕積立基金がかかる
新築マンションの場合には修繕積立基金がかかります。

修繕積立基金というのは、マンションの修繕をするための費用のことです。

物件によっても異なりますが、20万~50万円ほどかかります。

 

中古物件のメリット・デメリット

新築物件について知識を得たところで、続いては中古物件について見ていきましょう。

以下に中古物件のメリットとデメリットについて紹介していきます。

 

中古物件のメリット

まずは、中古物件のメリット。

以下に5つのメリットを紹介していきます。

 

物件の価格が安い
中古物件は費用面でメリットがあります。

建物には、耐用年数が決まっています。国税庁「耐用年数(建物・建物附属設備)」によると木造の住居で20年、鉄骨鉄筋コンクリートの住居では47年となっています。中古物件の場合には前の持ち主が所有している期間がありますので、その分だけ安心して住める年数が短くなってしまいます。

そのような理由もあり、中古物件の価格は新築に比べると安くなるというわけです。

 

立地や環境がよい
新築物件と同等の価格で探した場合、中古物件のほうが立地や環境など条件のよいところが見つかります。

新築物件で職場や学校へのアクセスのよくない物件を買うよりも、アクセスのよい中古物件を買ったほうがよいと言う方も少なくありません。

安く買った分でリフォームなどにお金をかければ、自分の理想の住まいにすることができるでしょう。

 

住んだときの状況をイメージしやすい
中古物件の場合、実際に暮らすことになる環境を内見できます。

そのため、実際の日照や騒音、風が通るかどうか、窓から見える景色などを知ることができるというメリットがあります。

 

中古物件ならではの味わい
「古い」ということが一概にデメリットになるわけではありません。

中古物件ならではの味わいを楽しみたいという方にとっては、ほどよい使用感は嬉しい要素でしょう。

また、中古物件と言うと古めかしいような印象を受ける方もいらっしゃいますが、築年数では劣化は判断できません。きちんとメンテナンスをしていれば、見た目や耐震といった面で新築とそうは変わりありません。

 

口コミを知ることができる(マンション)
中古マンションの場合には、すでに住んでいる方がいるので、住まいとしてのよい点と不満点を知ることができます。

住んでから知るのと、事前に知っておくのでは大きな違いとなるでしょう。

 

中古物件のデメリット

最後に中古物件のデメリットです。以下に5つのデメリットを紹介していきます。

 

新しくはない
中古物件なので当然ではありますが、どんなにキレイ・丁寧に使っていたとしても、中古であることに違いはありません。

 

メンテナンスの時期が早い
新築と比べると、メンテナンスが必要になる時期が早くきます。その分お金がかかってしまうことには注意が必要です。

 

住宅ローンに制限がかかる
物件を担保とする場合に、新築よりも価値が低い分、融資上限が制限されたり、築年数に応じて返済期間が制限されたりと、住宅ローンに制限がかかるというデメリットがあります。

 

保証期間が短い
中古物件の場合には、売主の瑕疵担保責任の期間を減らすというのが一般的です。

新築物件の場合は10年間の保証がありますが、中古の場合は基本的に2~3ヶ月とするケースがほとんどです。

瑕疵担保責任について詳しく知りたい方はこちらの「瑕疵担保責任ってなに?」をご覧ください。

 

修繕積立基金を支払わなくてはいけないこともある
こちらは中古マンションに関するものです。

基本的には中古マンションを購入した場合には修繕積立基金は支払いません。

しかし、管理人がきちんとしていない場合、マンションの管理がずさんなことがあります。管理人の都合でマンションを修繕することになった際に修繕のための一時金として費用を徴収される可能性もあることに注意してください。

中古マンションを購入する際には修繕の記録を確認しておく必要があります。

 

新築物件と中古物件のどちらがよい?

ここまで、新築物件と中古物件のそれぞれのメリットとデメリットを紹介してきました。これを読んで「結局どっちがよいの?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。住まいに何を求めるか、何を重要視するかによって新築物件がよいのか、中古物件がよいのか変わってきます。中古でもよいから駅から近くて予算内で買えるところがよいとする方もいらっしゃいますし、駅から遠くてもよいから絶対に新築がよいと考える方もいらっしゃいます。まずは住まいに何を求めているのか考えてみてください。

そして、そこに優先順位をつけて考えてみれば、どちらがよいのかという答えがでるのではないでしょうか。

 

以上、新築物件と中古物件のメリット・デメリットについて詳しく紹介してきました。

最後の段落でもお伝えしたように、どちらにもメリットとデメリットがあります。どの基準を重要視するのかによってあなたに適した物件は変わってきます。いずれにしても物件単位で条件は変わりますので、よくリサーチして慎重に選んでください。
 
不動産売買に関するご不明点等ありましたら弊社までお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧にご対応いたします。

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